
僕の趣味はビリヤードです。社会人になりたての頃に同僚と行ったバーにビリヤード台があり、バーのオーナーに教えてもらいながらやったのが、ビリヤードとの出会いでした。最初はややこしいルールが多く戸惑っていましたが、やればやるほど奥が深くどんどんはまっていきました。息をするのもはばかられるような緊張感の中、自分の戦略を練って行くのがたまらなく楽しいのです。そのビリヤードとの出会いから数年が過ぎ、僕も結婚を控えています。婚約者とは幼馴染で、もし結婚したら家を買おうと長い間貯金を続けていました。ですから、結婚資金にはかなりの余裕があります。そこで、建て売りを買うのではなく注文住宅を建てようということになりました。注文住宅なら、自分たちの希望を詰め込んだ二人の理想の家を建てることが出来ると思ったのです。そうと決まってからは、二人で色々なアイデアを出し合いました。趣味の時間を作るために僕はビリヤード部屋を、彼女はホームシアターを作りたいということになりました。しかし、それぞれの部屋を作るのはさすがに難しく、一つの部屋に二人の希望を合わせられないかと妥協案を出し合いましたが、なかなか決まりません。プロに聞くのが一番だと思い、建設設計事務所に相談したところ、出来る限り希望に沿う形で設計をしてくれることになりました。数日後に一つの案として見せてもらった設計図には、僕たちの趣味の部屋として、部屋の中央に引き出し式の棚がある縦長の部屋が設計されていました。棚の片側にホームシアター用のスクリーンを設置し、もう片側にキューなどを飾ることで部屋を分割し、空間を共有しながらそれぞれのスペースを作り出すという提案でした。注文住宅にするとこういう風に自分たちの希望を形にしてもらえるのだと二人とも大満足で、より結婚生活が楽しみになりました。
